tempo  ritmo

先日、同僚と脂肪の燃焼の話していて、練習のテンポの重要性が話題となった。
ある選手が、2日も練習しない(試合に出ない場合は、ほぼ2日間練習なしの状態になる)とすぐにマッサージの際に脂肪を大腿部、腹部に感じるのである。

私は、同僚にこの原因が、練習内容にあるのではないかと思うと問いかけた。そしたら、昨年までイギリスでトレーナーをしていた同僚がこう答えたのである。
これは、イタリアのチームすべてに言えるのだが、特にミランの練習には、リズムを感じないという。イングランドでは、1時間30分のグランドでの練習で、選手は、止まったり、休んだりしないそうだ。
つまり、練習時間(試合時間と同じ分)をフルに動いているのである。
たぶんこれが練習のリズム、テンポということになるのだろう。そして、このリズム、テンポは、エアロビックなトレーニングを兼ねることにもなるのである。それによって、身体の脂肪燃焼メカニズムも知らぬ間に開発されるのではないだろうか。

私は、ミランに10年もいるのでピントがズレ切っているので分からなかったが、先日、グルジア代表の練習を見て、何かが違うと感じた。多分、それは、テンポというかリズムの良さであったのであろう。
練習中に次の種目への切り替え時には、ストレッチングをしたり、ボール突きをして、水をゆっくり飲む時間などを作らないのである。また 新しい練習方法を説明する時も説明時間を極力少なくして、すぐに始め、そして説明を加えて行くのである。
各国のサッカーのリズムの根底には、その国のリズムがある。アルゼンチンは、タンゴ、ブラジルには、サンバのリズムがあるのは有名である。そして、スペインのサッカーはどちらかと言うとスローなペース、イタリアは力強い感じ、イングランドにはリズムがある。
また、それぞれの監督には、その人のリズムがあるのだろう。
サッカーは、90分間の競技であることは、誰もが知っているし、多くの監督が、練習時間をおよそ90分にしている。
少なくとも、水飲み休憩が、5分もあってはおかしいし、練習中に座ったり、立ち止まったりしていることは、極力なくした方が良い。なぜなら、試合中に歩いている時間は、少ないし、休憩できるのは、ハーフタイムだけなのである。

最も大切なことは、その練習内容でなのである。
日本で時々聞く話であるが、世界では、90分しか練習しないとか 2時間も3時間も練習するのはやり過ぎだとも聞くことがある。しかし、大切なのは、時間でなく内容である。刺激の少ない(強度の低い練習で)は、長く練習するのもまた良いのかもしれない。
以前、アルディレス氏が清水エスパルスの監督の時、4時間ぐらいの練習時間を数日こなしたことがあった。選手の身体はすぐに反応した。ふくらはぎがパンパンになった。これも大切なことであろう。

みなさんも練習をたまには見に行ってみたらどうだろうか。想像通りの練習をやっているのだろうか。
流れるような練習をしているチームは、試合も流れるようなリズムを作っているであろうし、試合中に歩いている選手が多いチームは、多分練習中も歩いている時間が多く、激しい動きの練習ばかりではないだろうか。
あなたの好きな選手が試合中に歩いてばかりいるようだったら、練習中も歩いている時間が多いだろうから 「走れ―」と激を飛ばすことも良いかもしれない。それも サポーターの役割であると思う。

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