日本の学校

物事には、何でも長所と短所がある。大切なことは、それをプラス思考で持って行くか、それともマイナス思考で持っていくかである。そして 親、指導者、先生は、それをどのように導くかである。

長女は、全く数学というか算数が分からない。
数学は、世界共通だから、問題ないと思っていた私の責任である。(最もDNAからして私の責任であるが)。
小学3年生から、3年間位、言葉が理解できない間に数学の基本を学んだのだから仕方がない。私が少しでも気を使ってあげれば、もう少しまともになったのかもしれないと後悔している。しかし、その当時は、私もそれどころではなかった。
そして、出来ない出来ないと言うので 久しぶりに様子を見たら、負の計算からもう駄目であった。これには、お手上げだった。
ところが、日本人学校から紹介され、プライベートレッスンのパンセの山下先生に集中で1週間ほど教えて貰ったら、これが凄いのである。分からなかったところが、すべて分かったといい、挙句の果てには、数学が好きになりそうなどというのには、たまげた。
塾の先生は、子供の性格から勉強の問題点まで理解できるのだからそうとう勉強しているのであろう。
さすがその道のプロである。見習わねばならない。

日本の学校教育は、今後、どうなっていくのだろうか。
日本の学校の先生は、今現在、どのようなポジションに置かれているのだろうか。
勉強を教えるスペシャリストでもなければ、家庭でやるべきしつけを中途半端にやっている。

歳をとったからそう思うのか、それともイタリアに来たからそう思うのかは分からないが、日本にいる時は、あまり感じなかったことを 今、感じるようになっている。
こちらにいると日本とイタリアの学校教育の違いをすごく感じる。

A国
1)しつけは、学校の仕事ではない。
2)掃除時間とか給食当番がない。(勉強以外は、子供はしない)
3)先生は、子供と一緒の時間に来て、一緒に帰る。
4)先生によって学習指導案が違う
5)生徒それぞれの個性を尊重する

B国
1)集団行動を強調し過ぎ
2)失敗をさせない
3)子供同士の問題に先生が介入する。
4)道徳感を全員同じにする。

最初に書いたが、長所は短所、短所は長所、ピンチはチャンス、チャンスはピンチである。

私の提言
学校の先生も 勉強の指導一本に絞って勉強指導のスペシャリストになってはどうだろうか。
しつけは、親、社会が行うべきである。



コメント

  1. しつけは親が行うべき・・・大賛成ですというか当り前でしょう。
    でもそれが今の日本ではなんか変になってきてますね。
    少子化少子化と叫ぶ前に親の教育をやり直さないとダメかもしれません。

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  2. 躾は親の仕事、これは同感です。
    それにyokoさんが言うように、まず親の躾からしないといけないくらい変な親が多いですね。
    これからの日本はどうなっちゃうのかな??

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  3. この話面白いのでもう一回。
    いつの間にか躾という言葉が出てきています。これは礼儀作法?道徳?対人関係?
    ポイントは主体的で自由な思考です。
    これをどこにおくのか。僕は学校、家族、クラブなど全てにあると思いました。誰かではなく。自由を勝ち取るための責任や努力や知識を自分で見つけ出す、もぎ取ること。ここにポイントを置いて成長していけたら考えも自分の言葉として発するのでは。意外と親の知らないところで育っていたりして。
    kageyama

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  4. Tomendoくんの意見を読んでいると,NZの教育との共通点を多く感じます。
    やはりNZでも,教育方法は先生ごとにバラバラでOKだし,いわゆる「掃除当番」「給食当番」はありません。
    日本は「みんながやっているんだから,お前もやらなきゃダメだろ」という教え方が根っこにあるような。
    それが日本人が世界に誇る道徳心なのかなあ。それは誇ってもいいのかもしれないけれど,世界を相手に戦えるものではないんだよなあ。

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  5. Yokoさんkoichiさんの意見に基本的には賛成です。
    実は昨年まで子供の中学でPTAの会長なんぞをやってまして、地域の会議、区の会議、近隣中学の合同会議の中で必ず話題になるのがMP(モンスターペアレンツ)と子供の携帯についてです。
    MPは今に始まったことではなく以前からもかなりあったそうです。ただ、10年ほど前までは先生が毅然とした態度で処理していたケースがほとんどで問題になることはなかったそうです。しかし、先生は現在、東京都の言いなりで事なかれ主義になっています。システムがそうなっています。都の意向に逆らうものは出世どころか職が危なくなっている現状で子供の立場や家庭の事情を考慮するようなゆとりはまったくありません。
    全員同じような対応しかできないようになっています。
    車のCMで「全員主役?」っていうのが端的に表しています。
    しかもそれが良いことのように扱われる風潮があります。
    ですから私は現場の先生方には同情的です。もっとも気力も正義も持ち合わせていないどうしようもない先生もいますが…
    やっぱり親というかこれからの日本を支えていく世代(20~40代)にはマスコミに踊らされることなくきちんと情報を整理してほしいと思います。
    自分の権利を主張する方が増えてきていますが、他人の権利を踏みにじっていることにも目を向けてほしいと思います。
    みんなテレビの見すぎじゃないかなぁ

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