何のためのテストか

この1週間は、代表組がいないので 14人の選手で練習をやっている。代表選手がいないという事は、若手と年配選手の集まりということになる。以前は、代表組がいないと7人しか残らない事もあったが、これは、ビッグクラブでは、当たり前かもしれない。

ところで、今日は、30m走のテストをやったが、通常、人工芝でこのテストは行われる。シーズン直前にもやったが、このテストの意義に いくつかの疑問を感じる。
このテストがどうして必要なのだろうか?各選手の本当の、真のスピードを知って何になるのだろうか!全くナンセンスだ。フィジカルコーチの自己満足のための物でしかないと思うのは、私だけなのだろうか!
機械をを使って精密に行うので、2.533秒とか正確な記録が電光掲示板に示されるようになっている。まるで オリンピックでも見ているようだ!
選手は全力で走るようになる。あのいい加減なロナルディーニョでさえ 今日は真剣に走っていた。(なかなか早かった。)
皆さん、30mダッシュを30歳過ぎの選手が人工芝で本気でやったらどうなるか分かりますか?
大半は、翌日、または翌々日にその反応が出てきます。普段、全力で走ることなどしたことがない選手が、やるのですから、それに対する身体の反応は、きっちりと出てきます。前回のテストで、J選手は、1週間もその反応で 身体に違和感がありました。
今回は、 すでに練習後に、膝の故障持ちの選手が違和感を訴えてきました。明日は、どうでしょうか?ちょっと心配です。

私は、いつも思うのですが、なぜ、テストを行うのでしょうか、なぜ、必要なのでしょうか?
その代償を考えると 私なら、とてもじゃないけれどやれません。
はたして、30過ぎの選手に現在時点のフィジカルコンディションを数字で理解、納得させる必要があるのでしょうか。30歳過ぎの選手のモチベーションを 上げることが必要なのでしょうか。
私は、このイベントは、単に、フィジカルコーチの自分の存在を示すためのものでしかないように思うのです。テストをやらなければ、選手のフィジカルコンディションが分からないようなら いない方が良いと思います。代わってコーチがフィジカルコーチの仕事をした方が、サッカーに関係したフィジカルトレーニングをやるのでもっと良いのではと思ってしまいます。
フィジカルコーチの最も考えなければならないことは、選手に怪我をさせないようにすることであり、腱炎、腱鞘炎が多いチーム、筋のトラブルの多いチームのフィジカルコーチは、問題があることを認識するべきです。
パワー、スピード、持久力等の向上も大切だが、壊れてしまったら何のために練習しているのか分からない。特に年配選手は、壊さないということが何よりも大切であろう。

コメント

  1. フィジカルトレーニングに関する遠藤さんの見解はいつも冴えわたってますね。非常に合理的な見解だと思います。 遠藤理論に全面的に沿ってくれるクラブチームが現れることを祈ってます。

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  2. こんばんは。新しいシーズンが始まりましたが今季も頑張ってください。
    遠藤さんのお話を伺っていると、素人の私でもミランのトレーニングのありように疑問を抱いてしまいます。今季も怪我人が大丈夫か、今から心配です。
    遠藤さんに大変お世話になったカラーゼがとうとうミランから移籍してしまいました。愛着あるミランと別々の道を歩むのはとても寂しい事ですが、何よりも大好きなカラーゼの新たな旅立ちを応援したいと思っています。
    これからもカハは遠藤さんに、個人的にケアのお願いをするのでしょうか。
    ご縁が切れてしまいませんように。
    遠藤さんのご活躍をお祈り申し上げます。

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  3. こんばんは。
    素人ながら遠藤さんのご意見には色々考えさせられます。本当に選手たちのためになっているのでしょうか。今季も怪我人が大丈夫か心配になります。

    私の大好きなカラーゼがとうとうミランと別の道を進むことになりました。愛着のあるミランとのお別れはとても寂しいですが、何よりも大切なカハの新たな道を応援したいと思っております。
    遠藤さんに大変お世話になっていたカハですが、これからも個人的にケアのお世話になるのでしょうか。
    遠藤さんの一層のご活躍をお祈りいたしております。勿論、ミランを応援し続けます!

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  4. 瞬発力を上げるためなのかなんなのか・・・
    でも記録を取ってやるようなことではないですよね。
    陸上の短距離の選手じゃないんだから・・・

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