理論武装

私は、大学3年から夜間部の鍼灸専門学校に通い始め、大学卒業後、鍋島先生の所にお世話になりながら、鍼灸マッサージ、柔道整復師の資格を取った。学生としては、年間出席日数ぎりぎりで決して良い生徒ではなかったが、勉強意欲は、旺盛で、川鉄千葉病院の理学療法科に時間を作っては遊びに行っていた。
私は、この病院で高校3年生の時に膝の手術を受けたため、理学療法科の先生とは顔なじみで、みんな良くしてくれた。当時の理学療法士はみんな若くて酒も飲むけど勉強もすごくしていたのを憶えている。私は、分からないこと、困る時はすべてここで解決して貰った。本当にありがたかった。

ところで、先日のドバイの合宿では、同僚のトレーナーのモロージと相部屋だったので普段出来ないいろいろな治療の話をした。
彼が持ってきた医学書が、Shirly A.Sahrmannの著 「Diagnosis and Treatment of Movement Impairment Syndromes」 という本のイタリア語版だった。(日本語版は運動機能障害障害群のマネジメント。詳しくは、アマゾンで)

彼曰く、「遠藤が言っている股関節痛の原因は、殿筋、特に中殿筋、筋膜張筋の過緊張であり 痛みのある箇所の問題ではないから まずその緊張している殿筋を緩め、そして強化すれば、鼠頸部等の痛みは軽減すると、経験からお前が言っていたが、そのことを学問的に書いてある本だからお前もこの本を読んだ方が良い」というのである。
そこで 私は、「イタリア語の日常会話もろくにできないのに この歳になってそんな本を読めるか、勉強より考えることの方が大切だ!お前は、いつも知識を増やそうとばかりするけど 自分で考えろ!」と偉そうに答えた。
しかし、よくよく考えてみると、理論武装しておくのも悪くないと思い、その本を読んでも全く分からないのでモロージに説明して貰った。
詳しく説明を聞いていると同じことを説明してくれた人が日本にいたことを思い出した。
それが、私がお世話になった川鉄病院の理学療法士の鈴木さんだった。
「うつ伏せに寝て膝を伸ばした状態で脚を挙げる時、大殿筋とハムストリングの収縮が同時に行われない場合は何らかの問題がある。これは、殿筋が機能していないことを示しており、過度にハムストリングスに負担がかかるという」これである。
私が、2005年のシーズンオフに川鉄病院に久しぶりに遊びに行った時に言われたことを思い出し、さらに鈴木さんにそれについて詳しく書いてある本の翻訳をしたので読んでみたらといわれ、そのままにしていた書籍だった。
早速 アマゾンで購入し、読み始めた。
まだ、半分しか読んでないが、私の思っていること、「筋のバランスの重要性」、筋力は、大きい筋肉だけでは機能せず、小さな筋も一緒にトレーニングすることの重要性等」しっかり書いてあった。
また、筋のバランスをとるために何をするかという点で、私には1つのアイデアしかなかったが、その他2つの考え方が示されていた。
何か少しレベルが上がったような気がするし、嫌な仕事も面白く感じは始めた。
やっぱり勉強するって大切ですね。
一般の方には、何も関心がないことでしょうが、トレーナーの皆さん ぜひ 読んでみてください。
これを読んで自分が知っていることしか書いてなかったという方は、数段レベルが上です。もちろん 私よりですが!

コメント

  1. 本をしっかり読んでがんばってお勉強してください。

    返信削除
  2. なるほど。勉強になります。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

日本のプロスポーツ界における医療システムの未熟さ(1)

パーソナルトレーナー

日本のプロスポーツ界における医療システムの未熟さ(2)