素晴らしいイチロー(1)

クリスマス休暇に入って4日になり、初日は、怪我人の対応、2日目は、アルバイト、3日目は、お世話になっている方への挨拶、そして昨日は、1日中、家にいた。
仕事を全くしないのは、久しぶりだ。
YOUTUBEで、イチロー選手のトレーニングの様子を見つけた。


素晴らしい。
オフ中に野球で必要な動きを実際に240回動かして、自分の身体を調べる。
もし、翌日、どこかに違和感が出現すれば、それは、何か問題があるという事であり、そして、集中してやる時とそうでない時の身体の違いも言っている。

こんなすばらしいことを聞けるなんて今日はとっても得した気がする。こんなことは、学校の先生は教えてくれないし、どんな高価な参考書にも書いていない。


昔、エスパルスにいたころ、選手の中で腹筋トレーニングをすると、翌日、恥骨部分(下腹部)に痛みが出るからやりたくないという選手がいた。
それでは、どうすれば良いのだろうか。これがどういう意味であるかを考えなければならないと思って 長崎先生に尋ねたら、即答で、「そこが弱いからだよ」とあっさり答えたのを憶えている。
そこが弱いという事は、どこかが強すぎるということであり、身体のバランスが取れていないという事である。
したがって、このイチローのトレーニングは、すばらしいと思った。
今では、こんな単純なことと思うことだけれども、若い頃は、身体全体を観察することができなかった。

先日、同じような選手の例があった。
彼は、腰痛を抱えて3週間が経過していた。私は担当していなかったが、彼に対する治療を見ていたが、腰の治療ばかりしかしていなかった。
そして、最近、彼は、ついに練習もできなくなり、MRIという精密検査をしたが、小さなヘルニアがあるという程度で 特別には何もなかったらしい。ただ、腸腰筋がパンパンに張っているのでこれを緩めるトレーニングをしろとドクターが担当の同僚に言っていた。
私は、これを言われた同僚がどうするのかなと思っていたが、特別なことはしていないようだった。
この選手の腰痛には、あるトレーニングが関係していると私は思っていた。
それは、こうである。
彼は、1年前に右膝の後十字靭帯を損傷しているので、膝の安定のために毎日のように大腿四頭筋のトレーニングをしており、膝の調子は良いと言っていたのを憶えている。
私は、四頭筋のストレッチングをしっかりしていないため、徐々に骨盤が前傾し始め、腸腰筋を緊張させ、そして腰痛を引き起こしたのだと推測した。
しかし、私の推測を同僚も選手も私に聞いてこないのでそこで止まっていた。
そしてたら、同僚が、腰に鍼はできないかと聞いてきたので、私は初めて自分の推測を説明することした。
そして、四頭筋の柔軟性のテストをしたら、全く柔軟性が無かった。
私が、まず最初に膝のお皿の動きを良くすることを行った。それだけで 腸腰筋の緊張は緩んだのだ。
きっと 膝のお皿の動きが良くなり、四頭筋が緩み、骨盤が少し後屈し、腰の緊張が緩んだのだろう。
身体とはこんなものなのかもしれない。
それにしても プロフェッショナル イチローを感じるビデオである。

追加 
ところで 彼には、専属のトレーナーとかコーチみたいな人はいないのかな? だれか知っていたら教えてください。





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