9月から

私ももう52歳、ミラノ生活15年目になってしまった。 あっという間に過ぎたような感じだが、昨年から、徐々に子供達もそれぞれの道に進み始め、この9月からは、一番下の中学3年の娘と奥様の3人暮らしになってしまった。

この8月の夏休みには、滞在許可証の更新で6人全員が、このミラノに集まったが、今後、もうこのようなこともないだろう。

そして、中3の娘も、日本の高校に憧れ、来年3月に受験することになっているので、こちらミラノでの生活もそろそろ潮時だなと思っている。

14年前に来たての頃は、日本では飲んだこともないワインを ただ単に安いからと言って飲んでストレスを発散していたが、奥様と二人で ワイン一本も飲み干せば、酔っぱらってすぐに熟睡だったが、さすが、今は、強くなっている。というか、慣れてしまって、物足りなくなった感さえもある。
これが我々夫婦の唯一の成長であり、この14年間の訓練の賜物であろう。
我々夫婦には、これくらいしかないが、子供たちは、全く違う。

相変わらず、子供同士の会話は、イタリア語と日本語のミックスであり、相手をバカにする言葉は、日本語よりイタリア語の方が言いやすいのだろうか、よろしくない単語が会話のあちこちに出てくる。だから イタリア語の会話は迫力がある。
しかし、日本語になると 会話が穏やかになる。きっと彼らは、日本語のスラングは、知っていても使いこなせないというか しっくりこないのだろう。

特に、長男がしゃべる日本語は、やさしいが、イタリア語はスラングの連続でびっくりする。
次女は、日本の高校に通って1年が過ぎたが、帰国子女は、みんな英語ができると勘違いされていたようで、イタリア語しかできない彼女は、必死で英語の勉強をしたといっていた。

まあ、異国で育てば、これが当たり前なんだろうが、この先、私たち夫婦は、日本に帰るのだからホッとするのだろうが、子供たちは、これからまた、新しい文化に出会って適応していかなければならないから大変だ!

「15〈歳)の苦労は買ってでよ!」
とおやじがよく言っていたが、我が家の子供たちは、まだまだ、いろいろなことを感じていかねばならない。

しかし、習っているのではなく 慣れていくだけだから 時間が解決してくれると思う。



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