EMOZIONATORE




サッカーにおいて監督というポジションを皆さんは、どのようにとらえているのでしょうか?
皆さん、それぞれの立場から見るのであまりにも抽象的な質問かもしれなません。
その対象チームのレベルが、アマチュアとプロでは違うでしょうし、同じプロでもそのレベルでかなり監督の役割、仕事内容が違ってくることは、想像できると思います。

そこで、もっと具体的に質問することにします。
世界のトップレベルのクラブチームにおいて、オーナー、監督、選手を重要度から順番をつけるとしたら どうなりますか?
という質問にしたら、答えやすいと思いますが、いかがでしょうか?

まず、重要度ナンバーワンは、もちろん、オ―ナーであることに異論はないと思います。
お金を出すのも、最終決定するのも、オーナーですし、オナーの道楽で経営されているクラブは、沢山ありますから当然でしょう。

それでは、次に来るのは、選手ですか?それとも監督ですか?(ここが 今回の重要な所)
選手であるという方の言い分としては、いくら良い監督がいても、選手がお粗末ならば勝てるはずがないということでしょう。
また、監督であるという方は、良い選手が、沢山いてもバラバラで、チームがまとまらなかったら勝てないと言うことになるのでしょう。

私は、100% 監督の方が重要であると思っています。
勝つためには、質の良い選手を必要とすることは、私も十分に承知していますが、どんなすごい選手でも使われ方次第で、スーパースターにもなれるし、ただの給料ドロボーにもなるのです。
選手という商品は、輝かしいダイヤモンドでもあり、単なる炭でもあるのです。それをどうにかするのが監督なのです。これは、世界のどこのクラスでも同じだと思います。

Jリーグのクラブオ―ナーは、監督、選手のどちらに重要性をおいているのでしょうか?
今回のように比べること自体が愚問と言われるかもしれませんが、良い選手を引っ張ってくることが最優先と考えてはいないことを期待します。
また、現役時代に有名な選手であっただけの監督とか、有名な選手であると言うだけで大金を出して引っ張ってくるというような最悪なことはしていないことを願います。
しかし、多くのクラブがオーナーの趣味で成り立っていますから、高いお金をだして有名所を取ってきて優勝するのが一番満足するのかもしれません。

しかし、お金があってもサッカーの知識がないオーナーは、その側近が重要な役割を担うのです。そして、その側近が、名前のある監督、選手を引っ張ってくるということで、世間でいう「優れている監督、選手」という安心料として 高額を支払うのです。つまり、オーナーへの言い訳を準備するためだけに高額の保険をかける事になります。
私的には、何も保証してくれない保険には、ちょっと納得がいかないのですが、現実には、オーナーも名前で納得してくれ、「横断歩道 赤信号でもみんなで渡れば怖くない。」 そうなってしまうような気がします。
オーナーの側近が、サッカーに対して自分の信念、考え方がなければ そうなってしまうのことも仕方がないことだと思いますけれど どうなんでしょうか。

ところで、話を元にもどして、監督についてですが、サッカーを戦術的に分析できる監督は五万といますし、勝つための体力、戦術、テクニックを持っている選手も山ほどいます。
しかし、その長短を上手く使いこなして、試合で良い方に発揮させることができる監督は、かなり少ない感じがします。
監督において、選手一人一人の精神状態をいかに捉えることができるかが勝つための「すべて」と言って良いと思います。
もともと能力が高い選手に精神的な自信を加えると、選手は、見違えるように力を発揮します。しかも、それが、世界のスーパースター級の選手でさえもそうなのです。
そう考えると、監督の重要性は、皆さんにも理解できると思います。
監督は、サッカーの戦術の勉強も必要ですが、それだけでは、ただの監督でであり、勝つチームの監督にはなれません。
選手の精神状態をしっかりと把握できることが、監督に必要な事なのです。
世界のトップクラスの選手でさえ、この監督のためなら「頑張りたい 死んでも良い」と思わせることができれば、一流の監督と言えるように思います。

なぜ、今回、こんなことを書くかと言うと 最近、リハビリで1時間以上も選手と散歩をするのですが、彼が、いろいろな監督の特長を自分の経験から紹介してくれるのですが、多くの有名監督は、選手の精神状態を旨く導く天才だと言っています。
カペッロもマウリーニョもそのような「EMOZIONATORE」です。

きっと日本の野球界の野村監督、落合監督もそのように私は感じますが、Jリーグにはそのような監督の名前が浮かびますか?






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