繁栄から衰退

あと2週間

1998‐9年のザッケローニ監督のリーグ優勝の翌年から3年間Under19(プリマヴェーラ)のチームで働き始め、2003‐4年のアンチェロッティー監督の時からトップチームで働き始め、現在に至っている。

プリマヴェーラの当時の監督は、タソッティで、育成部長がバレージだった。

それから タソッティがトップチームのコーチに就任して2年も経たない内に私もトップチームで働くようになった。。

2003年の8月からトップチームに加わった私は、そのシーズンのUEFAチャンピオンズリーグに優勝することができたのは、全くのラッキーだった。

それからまさか東京で行われたトヨタカップに2回もミランのスタッフとして参加できるとは、夢にも思わなかった。

それに加えて、ワールドカップの本大会にも2006年のドイツ大会、2015年のブラジル大会にもスタッフとして、ウクライナ代表、ガーナ代表に帯同したことも、ラッキーとしか言いようがない。

みんなが私の職歴を見たら吃驚することだろう。
何しろ、ACミランというクラブとして参加できる大会すべてにおいて優勝経験があるということなるからだ。

これも運が良いとしか言いようがない「ラッキー人生」である。

しかし、これは、単にこのクラブにいただけのことである。それよりも経歴として価値があるのは、ここ数年の衰退していくACミランの中で働いていることだ。

チームが強い時の状態、選手の何気ないしぐさが、プロとして当たり前のように思っていた私が、今のクラブ内の選手の行動を見ると、その違いを感じる。

その超一流とそうでない選手の違いを自分の目ではっきりと観察できたことは、ミランの全盛期を経験すること以上に勉強になったように思う。

この16年間は、まさに「ACミランの繁栄から衰退」というドラマを見ることができたのは、私としては大変貴重な経験となった。







コメント

人気の投稿