日本のプロスポーツ界における医療システムの未熟さ(2)



コメントがありましたので、それにお答えするために新規の投稿をさせていただきました。
コメント
YKUMさんから
確かに仰るとおり専属Drを持つのが一番ですが、今の日本でJクラブ(プロ野球団)の専属医師になろうという医師がどれだけ居るのか疑問です。更にスポーツを理解しかつ腕の良い医師となると極めて困難なミッションと言えるのではないでしょうか?

 コメントありがとうございました。
 私はTKUMさんのような視点でみていません。
 専属ドクターになろうという医師がいるとかいないとかではありません。プロスポーツには、オーガナイズする医療責任者が、経理部長、営業部長のように必要なんです。

J1クラブに昇格するために 「Jリーグクラブライセンス」に準じなければなりませんが、プロスポーツを組織する上で必要な事なんです。

以前は、社会背景からそうではなかったのでしょうが、日本代表の選手の多くが海外で活動するくらいのレベルになっているのに ドクターのポジションは全く変わっていない。

 だからこのような奇妙な事が起こるのです。

 今、チームに付いているドクターは、自分の病院での仕事、家庭等を犠牲にして奉仕の精神でやってくれているドクターが大半です。最近では、医師の勤務時間が問われる時代の中に昔から変わっていないの労働環境では、考えてしまうでしょう。

職業と認知されていない仕事には、誰も興味は沸きません。

また、チームドクターが、スポーツ整形のバリバリのドクターである必要性は全くありません。どちらかというとクラブ内をオーガナイズできるドクターであり、整形外科である必要もありません。(ただ仕事の70%は整形的な事なのですが)
自分で手術をしないというようなドクターの方がむしろ必要で重要です。

つまり、腕の良いドクターは、その専門性に任せ、病院で活躍すれば良いのです。チーム専属になる必要はありませんし、そんなことはできません。
協会、Jリーグ、医事委員会は、そのようなドクターとしてのポジションをクラブ内に作ることが必要です。
 クラブの名簿に載せるためのチームドクターでは、プロスポーツ組織とは言えません。
 無いものをつくることは、大変ですが、もうそのような時期に日本のプロスポーツ会も来ていると思います。











コメント

  1. T KUMです。
    わざわざの返答ありがとうございました。

    確かに、チームDrが実際にすべての治療を行うわけではないですね。医療チーム責任者として全体のコーディネートが求められるということですね。
    例えば、欧州メガクラブのチームDrなら我こそはと手を挙げる日本人医師は多いと思いますが、そこはやはりステータス(またはネームバリュー)なのでしょうね。少しでもその領域にJクラブも近づけると良いですね。

    ※正直、このような高名な方から返答いただけると思ってもおりせんでした。勉強になりました。

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  2. 返信ありがとうございました。
    私は、日本のスポーツ、スポーツ医学が発展するためには、表面的なことに対応するのではなく、根本を整理し、発展させていく必要があると思います。
    Jリーグ設立当初には、世界のサッカー界とのビジネス的(動く金額の大きさ)には今のような差はありませんでした。

    しかし、現在はJリーグとプレミアリーグでは相当違います。
    日本選手も5億、6億という報酬で 海外のリーグで活躍しています。
    そんな中、今回のように鍼師がミスした可能性があるとか、球団社長、GMが謝罪したとかがメディアに流され、医療責任者が全く出てこない事に異常さを感じます。
    スポーツと医療は、誰が見ても切り離せるものではないはずです。

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