コンディショニング
ご無沙汰してます。
2カ月も遠ざかっていると読者の皆さんに忘れられてしまいそう。
最近、結果は何かの形で必ず出るという事をつくづく感じています。
サッカーは、団体競技で、野球もそう。しかし、野球は、個々がその場面、場面で勝負するので、ある意味誤魔化せない。ミスはミスではっきりする。だから、トレーニングも誤魔化したら最後にはその結果がその選手に対してでてくる。
だからセンスと努力が結果としてはっきり出るスポーツだと思う。
しかし、サッカーは上手く誤魔化せることが野球に比べてすごく多い。
これは監督の戦術や選手の起用法でその選手の使い方が全く違う事からも言えるし、選手自身が自分で決めて自分が動くという事だから言い方は悪いがどうにでも誤魔化せる。
むしろ誤魔化しが上手い選手ほど良い選手かもしれない。
プロ選手は、当然であるがコンディショニングもその選手によって全く違う。しかし、多くのチームが、みんな揃ってのトレーニングやコンディショニングトレーニングを行う。
これってホントに良いのかなと思うことがある。
もっと個人を重要視しないといけないように思う。
確かにみんなで一緒にやることは、重要なことであると私も思うが、一緒に同じことをやる必要はない。その辺の微妙な匙加減が、後々になって結果として出てくることを感じている。
シーズン前のトレーニングで負荷をかけたから今とてもコンディションが良いという事を聞いたことがある。
全員に同じような負荷をかけたなら誰かは、潰れ、誰かには物足りなくなるはず。
結局、主力選手に合ったトレーニングであったならそれは良いトレーニング(負荷)であったと言えて、主力でない選手はどうなのか? 例えば、太っちゃったとか、障害が発生したとか。という可能性もある。
そして、そのトレーニングが、数か月後に結果として怪我人の増加とか、走れないチームとかという事になる。
プロ選手は、その選手によって全くコンディショニングの考え方、本人のフィジカル能力、育ってきた環境で違ってくる。
だから その選手に合わせての個々のコンディショニングを重要視すべきだと思う。
個人競技では、テニスのプロ選手は、コンディショニングがかなりの割合で重要性を占めると思うがどうだろう。
サッカーに比べて技術、戦術よりもはるかにコンディショニングが重要に思うけどどうだろうか?
なんせ個人だし、誤魔化しが全くきかないから。
確かにプロ選手なら相手の長短をじっくり研究するスタッフがおり、それにどう対応するかを指導する戦略家が付いていると思うが、やはり、コンディショニング(動けなければ)が十分でないと何もできない。
昔、親父が、サッカーは、ボクシングの根性と体操の技術でやれば勝てるっと言っていたが、テニス選手のコンディショニングの作り方を入れるともっと勝てるのではないかと錦織選手を見ていると思う。
私が担当している選手が1人は、膝の障害で手術、今シーズンの復帰は無理、もう1人は、グローイングペインと腱炎で70%の力しか出せていないと言って2試合くらい休みたいと言っている。
もっと個人に合わせて補強トレーニングを沢山やらないと壊れてしまう。
それが一番わかるのは 我々トレーナーだと思うが、上手くチームに私達の意見が反映されない。
シーズンはじめの頃のミーティングで
「エンド―、医者でもないの選手にコンディショニングについて言うな!」
と監督に激怒された。
「じゃあ、誰が選手の状態を一番把握しているの?ドクターなの?フィジカルコーチ?それとも監督だと思っているの?」
と反論しようと思ったが、
「はい、分かりました。もう選手には言いません。」
と思ってもいなかったことを言ってその場を切り抜けた。
これじゃ何かおかしい気がするけど、結局、選手が感じたことをトレーナーに相談しないでドクターとか監督と直接話せば良い事なのですね。
2カ月も遠ざかっていると読者の皆さんに忘れられてしまいそう。
最近、結果は何かの形で必ず出るという事をつくづく感じています。
サッカーは、団体競技で、野球もそう。しかし、野球は、個々がその場面、場面で勝負するので、ある意味誤魔化せない。ミスはミスではっきりする。だから、トレーニングも誤魔化したら最後にはその結果がその選手に対してでてくる。
だからセンスと努力が結果としてはっきり出るスポーツだと思う。
しかし、サッカーは上手く誤魔化せることが野球に比べてすごく多い。
これは監督の戦術や選手の起用法でその選手の使い方が全く違う事からも言えるし、選手自身が自分で決めて自分が動くという事だから言い方は悪いがどうにでも誤魔化せる。
むしろ誤魔化しが上手い選手ほど良い選手かもしれない。
プロ選手は、当然であるがコンディショニングもその選手によって全く違う。しかし、多くのチームが、みんな揃ってのトレーニングやコンディショニングトレーニングを行う。
これってホントに良いのかなと思うことがある。
もっと個人を重要視しないといけないように思う。
確かにみんなで一緒にやることは、重要なことであると私も思うが、一緒に同じことをやる必要はない。その辺の微妙な匙加減が、後々になって結果として出てくることを感じている。
シーズン前のトレーニングで負荷をかけたから今とてもコンディションが良いという事を聞いたことがある。
全員に同じような負荷をかけたなら誰かは、潰れ、誰かには物足りなくなるはず。
結局、主力選手に合ったトレーニングであったならそれは良いトレーニング(負荷)であったと言えて、主力でない選手はどうなのか? 例えば、太っちゃったとか、障害が発生したとか。という可能性もある。
そして、そのトレーニングが、数か月後に結果として怪我人の増加とか、走れないチームとかという事になる。
プロ選手は、その選手によって全くコンディショニングの考え方、本人のフィジカル能力、育ってきた環境で違ってくる。
だから その選手に合わせての個々のコンディショニングを重要視すべきだと思う。
個人競技では、テニスのプロ選手は、コンディショニングがかなりの割合で重要性を占めると思うがどうだろう。
サッカーに比べて技術、戦術よりもはるかにコンディショニングが重要に思うけどどうだろうか?
なんせ個人だし、誤魔化しが全くきかないから。
確かにプロ選手なら相手の長短をじっくり研究するスタッフがおり、それにどう対応するかを指導する戦略家が付いていると思うが、やはり、コンディショニング(動けなければ)が十分でないと何もできない。
昔、親父が、サッカーは、ボクシングの根性と体操の技術でやれば勝てるっと言っていたが、テニス選手のコンディショニングの作り方を入れるともっと勝てるのではないかと錦織選手を見ていると思う。
私が担当している選手が1人は、膝の障害で手術、今シーズンの復帰は無理、もう1人は、グローイングペインと腱炎で70%の力しか出せていないと言って2試合くらい休みたいと言っている。
もっと個人に合わせて補強トレーニングを沢山やらないと壊れてしまう。
それが一番わかるのは 我々トレーナーだと思うが、上手くチームに私達の意見が反映されない。
シーズンはじめの頃のミーティングで
「エンド―、医者でもないの選手にコンディショニングについて言うな!」
と監督に激怒された。
「じゃあ、誰が選手の状態を一番把握しているの?ドクターなの?フィジカルコーチ?それとも監督だと思っているの?」
と反論しようと思ったが、
「はい、分かりました。もう選手には言いません。」
と思ってもいなかったことを言ってその場を切り抜けた。
これじゃ何かおかしい気がするけど、結局、選手が感じたことをトレーナーに相談しないでドクターとか監督と直接話せば良い事なのですね。
それが現状の怪我人の多さを招いたのでしょうか…。複雑ですね。
返信削除怪我人の多い少ないは、もっとざまざまな因子が加わって数か月してから出現します。例えば、練習場のグランドが固いとか新しいトレーニングを導入したとか複雑です。私の意見が通れば怪我人が少なくなるなどとは考えられません。
返信削除ただ選手の状態は、私の方が理解していると思いますが、将来を予想して練習量を抑えさせたりすることは、試合の勝敗に関わることですからドクターでも言えないと思います。各セクションでその道のプロがプライドと責任を持ってやっていますから。
ただ 言えることは、練習量が多くなれば、動ける選手も出てくるし、壊れる選手も出てくるという事です。結果論ですが、プラスの結果は早めに現れますが、マイナス面の結果はかなり後に出てくる気がします。そして、数人の選手がそろって同じ時期に。
そこに経験と説得力が重要となるでしょう。
久しぶりの更新うれしいです
返信削除初めてコメントします
キャンプは公開されている情報だけでも厳しさは伝わって来ました。その中で林の中の坂を走っていた場面がありましたが、その練習はかつて私が部活でコーチからやり過ぎると膝を悪くすると言われたものでした。
そこで今の状況を見ると何とも言えないものがあります。
結局指導者は自分の経験をもとに考えるんですよね。その人は自分が怪我しやすかったので自チームの選手には怪我をしてほしく無かったそうですし。
指導者にも色々いると思います。ナポリからチェルシーにサッり監督とかは、自分の経験だけではあのような監督にはならないと思います。監督とは、経験だけではなく、人間力が必要に思います。また、何が正しいという事も無いと思います。
返信削除監督の最終目的には、勝つことです。怪我人が多ければ勝てませんが、怪我人が少ないからといって勝てるとも言えません。とても難しいと思います。
実際にどれくらい言い辛い状況なのかはわかりませんが、本人の見えないところで批判するのであれば、もっと堂々と自分の意見を本人にぶつけるべきだと思います。それで関係が壊れるのであれば、その程度の信頼関係だったって事ではないでしょうか。
返信削除素晴らしいコメントありがとうございます。
返信削除「それで関係が壊れるのであれば・・・その程度の信頼関係だったという・・・・・」
元々信頼関係なんて有りません。また、ここで愚痴を書いていると思われるかもしれませんが、監督ではない私の意見であり、トレーナーの立場の物の考え方です。
私もバカではない(おおバカです)つもりですので、自分の立場、現況、監督との関係、彼の性格、選手、ドクターの立場を総合的に判断して行動しているつもりです。また、イタリア語ではこんな事は絶対に書きません。
読者の皆さんには歯痒いと感じられるかも知れません。それではこんなこと書くなと言われれば、今後書きません。
はじめまして!
返信削除いつも楽しく拝見させて頂いています!
ミランというチームが好きになり、その中で遠藤さんという日本人がチームのスタッフとして働いてらっしゃるのを知って、同じ日本人として誇らしい気持ちになり、陰ながら応援しようと思ってから早10数年…
そんな遠藤さんの考えや、ニュース等では絶対に報道されない現場の生の声や雰囲気はここでしか知ることが出来ないと思っていますし、それを楽しみにさせてもらっています。
ここで言わずに直接…
という意見もあるようですが、それは私達が口出しすることではなく、そこで実際に働き、戦っているのは遠藤さん自身なのですから、ご自身の考えを1番大切にされるべきだと思っています。
私は遠藤さんからの話を聞くことで、更にミランというチームが好きになったり(時には悲しくなったり。笑)トレーナーという仕事の重要性や選手との関係性など知らないことを沢山知ることが出来てとても勉強にもなり楽しみにさせてもらっています!
どうかこれからも遠藤さんだからこそ伝えられることや感じること、思うこと等ミランはもちろんトレーナーという視点から見たお話等を聞かせて頂けることを大変楽しみにしていますので、お身体に気をつけて頑張って下さい!
初めてコメントさせていただきます。空気を読むというのは日本人の良いところであり悪いところでもあると部活動等で感じております。以前の遠藤さんのSTAFF MEETINGという記事でガットゥーゾ監督が語ったこと(つまり、彼が求めていること)と筆者の言動(この記事に書かれているやり取りのみならずこのブログも)はズレが生じていると感じました。もちろん、現場の雰囲気は僕には分からないですし、ガットゥーゾ監督の性格もネットのインタビュー記事によるイメージのみです。よくガットゥーゾ監督は自分を含めた全員が成長する必要があると言っています。時には意見を伝えることで監督自身の成長にも繋がるのではないでしょうか。
返信削除お二人の方、コメントありがとうございます。
返信削除私は、助けを求めてブログを書いている訳ではありませんし、迷っている訳でもありません。ただ、思ったことを書いているだけですので、思ったことをすべて実行すべきとも思えません。
以前、こんなことがありました。
トップチームの所属になって何年も経っていなかった時(ミランが絶好調の時期)ですが、監督(allenatore)とコーチ(2ndo allenatore)の関係を知りたくてコーチに質問したことがあります。
コーチという立場(監督とこのコーチは、現役時代からの親友)で自分が思ったことをどのように監督に伝えるのか聞いたことがあります。
そしたら、私には想像のつかなかった答えが返ってきました。
まず、監督の考え方を理解し、その考え方を選手に伝えることがコーチの第一の仕事である。という当たり前の答だった。
そこで、私は、もしコーチ自身がこうすべきだと思った時には、監督にアドバイスはしないのかと聞くと、あっさりと「しない」と言った答が帰ってきた。さらに、もし監督が私(コーチ)に聞いてきたら、私の意見を言うというのである。これが私のコーチとしての通常の監督と接し方だよ。
と教えてくれたことを今でも良く憶えている。
長年一緒にプレーをしてきた同じ年齢のスタッフの監督とコーチの関係である。
当時、これが良いのか悪いのか分からなかったが、今は当たり前と思っている。
世の中自分が中心ではない事、自分の役割が仕事にはあることを今は感じている。
私自身が思うのは勝手だと思う。自分の仕事をいい加減にやっているつもりはないし、ドクターともこのことは話している。メディカルスタッフは、多かれ少なかれみんなが感じていることだけど誰も言わない。みんな馬鹿じゃない。生活が掛かっている。
私は、このようなことは、監督ないし決定権のあるスタッフが、感じるか我々に聞いてこない限り言うべきことではないと思っている。
リーノ体制になりこのような野戦病院に初めてなったのならその言い分も理解出来ます
返信削除しかし何年このような状況が続いているのですかね
遠藤さんを責めてるわけではありませんミランの本質的な体質に疑問を持ってます
古い事を蒸し返すようですが
2011-12はメディカルがしっかりしてればあのままスクデットを勝ち得れたはずです
あのシーズンは未だに納得いってません何もかもに納得がいってません
故障者の多さから一部のスペシャルな選手がオーバータスクに陥ってるのは明らかだった
実際の内情は知りませんが試合を通してピッチに示されてたものは決して明るくなく
勝てども勝てども崩壊の難を凌いでるようにしか見えなかった
何故こうも怪我人が続出し右往左往するのかずっと疑問を持ってます
コメントありがとうございます。
返信削除どこのチームも怪我人が多いシーズンは、成績が良くありません。当たり前ですが、どこのチームも怪我人が多い少ないは、そのシーズンによって違います。また、例えば、このクラブはメディカルグループは完璧というクラブがあったとしても、怪我人を作るのは、少なくともメディカルグループではありません。(メディカルがアドバイスはできますが)
また、メディカルグループの責任者は、私の在籍期間だけで 7人ほど代わりました。これが何を意味しているか理解できるでしょう。Jクラブが25周年を迎えましたが、ドクターがどのくらい代わったか調べてみたらその数に驚くでしょう。
ミランは、こうあるべきだ。こうあってほしい。遠藤はトレーナーとしてこうすべきだ。とかみなさんの考えがあると思いますが、皆さんは、ミランのオーナーではありません。また、遠藤でもありません。自分だったらこうするのになという気持ちでこのブログ、そしてミランのニュースを見ていただけたらありがたいと思います。
確か、2001年ぐらいに「ミランラボ」の特集をテレビで見て、ミランにどっぷりハマった変なファンです。
返信削除今と違い高年齢な選手で構成されたチームを、ミランラボのコントロールによって、何とかやって栄光を勝ち取っていたと思うのですが、いまは完全にミランラボは停止しているのですか?
怪我の予測や、コンディションの調整など、本当に最先端の事をしていたと思ったのですが。
20前は、サッカーを科学的に評価することは難しいとされてきました。
返信削除ブラジルは、1970年のメキシコワールドカップ以降優勝できなくなり、テクニックだけのサッカーからフィジカルの重要性を重視し、トレーニングでフィジカルを独立させ、サンパウロ大学を中心にサッカーを純粋にフィジカルの面から分析し、現場に反映させ、24年後1994年のアメリカ大会で再度、優勝しました。まさにフィジカルの勝利でした。
現代の医科学は、とても発展しています。選手の身体的状態の把握、運動結果等のデータの蓄積がかなりなされています。
しかし、そのデータをどのように使うか、全く分からないの現状です。
あるデータが出た。それを見て、休ませるべきかやらせるべきか全く違う答えを現場では最終判断しなければなりません。
結局、最終的な判断は、監督が総合的に下します。
また、その判断は、次の試合の為の判断であり、3か月先を見込んだ判断でもあります。そうなると結果をどう判断するかが重要となります。