合宿

月曜日からミラネーロで合宿が始まり、1週間が過ぎた。
スタッフ、選手は、およそ半分は、以前から知っているので、特別に困ったこともなく、自分がやらなければならない事と同僚がやった方が良い事を選択しながら自分のポジションを作っていく。
これができるようになると仕事は楽になる。

しかし、これができるようになるまでは、なんでも一生懸命やるしかないのかもしれない。選手もスタッフもそして同僚も私の仕事ぶりを見ている。

新しく入ってきた同僚がいるが、悲惨である。仕事をもらえないのだ!

しかし、この人より私が入って来た20年前の方がもっと悲惨だったのだろうと想像がつく。何しろ言葉が全く分からないのだから!今考えるとゾッとするし、また、同僚もドクターもよく我慢してくれていたなと感謝している。

しかし、この新人(年は、私とさほど変わらない)は、気が利かないのか気が付かないのか、それとも、田舎のクラブにいたから大勢の同僚、選手の対応にびっくりしているのか分からないが、冴えない奴だ。

以前、ユーチューバーの青葉会計の田中さんが こんな事を言っていた。
学生時代の優等生は、勉強のできる人。確かにその通りだ。では、社会人になって会社の優等生とは、どう人なんだろうか?

田中さん曰く、「気が付く人」だそうだ。
私も、全く同感している。

学生時代は、与えられた問題を解くことができれば、優等生!

社会人になると問題、課題を自分で見つけることができるかどうかだ!
ましてやミランのようなビッククラブでは、トレーナーが7人もいて、選手、ドクターが指名してくれなければ、何もすることがない。力を発揮したくても発揮できないのだ!

1日中何もしないというか何もできないのだ。これは、とても辛い事だ。(しかし辛いとも思っていない人もいる)
つまり、どうすれば良いか必死に考え、答を見つけることができる人と、ただ、ボケーとしている人の2種類になる。

学生時代は口を開けていれば、餌を先生なり、両親が入れてくれて育ってきた人は、患者が何を考え、先輩が何を意図して言っているかなんて考えもしないのだ。仕事をくれない上司が悪いとすら考えてしまうのだろう。

勉強ができないが懸命に考えている人とえらい違いがある。

私は、ありがたいことに学生時代は勉強はできなかったが、「感じる、察する」ことは、養っていたようだ。

これからトレーナーになろうと思っている人は、医療の勉強も良いけど「察すること、考えること、そして感じること」を大切にしてほしい。

なぜなら、我々の相手は、とってもデリケートな選手なんだから!






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