私は日本人である (続)


今週末は、ミラノダービーである。パト、ザンブロが出場できないが、チームの雰囲気は、悪くない。
先日の月曜日にたまたま、クラブハウスのサウナで監督レオナルドと一緒になったが、日本にいたころの話をいろいろしてくれた。
印象に残ったのは、彼が日本での最初のインタビューのために覚えた言葉を今でも覚えているといっていたことだ。

「今日の試合は、難しかったけれど、勝てて本当に嬉しかった」

これを20年前に憶えて今でも忘れないと言っていた。以前にマッサーロも同じようなことを言っていた。みんなそういう思い出を持っているのだろう。



ところで前回の続きである。

私は、カラッゼ選手に帯同し、グルジアのナショナルチームのワールドカップヨーロッパ予選等に帯同したことが何回もあるが、その時感じたことがある。

彼は、ミランでの練習中に時々、いざこざを起こす。表現が正しいかどうか分からないが、要は、練習中に何かあると自分の考えを強く主張するのである。(傍からみたらケンカを売られたから喜んで買っている感じである)これは、彼の性格かと思っていてミランでの練習見ていた。

しかし、彼のグルジア代表での態度は、全く違うのである。それは、王様の風格というか、何かが彼を変えているのであろう。全くケンカもしなければ、激しいタックルもしないのである。

ミランでの態度とグルジア代表での態度は全く違うのである。

私は、彼も私と同じように表現の仕方こそ違うが、グルジア人の代表として、精一杯の力を振り絞ってミランで生活をしているのだなと感じて ほっとしたことを憶えている。



これは、どこの国からきた選手も同じだと思う。ましてはアフリカから来ている選手などは、周囲の人間にバカにされたりすると異常なくらい反撃するが、その気持ちは、分かる気がする。

ただ、自分の国が決して立派ではないのに 日本人やアフリカ人を平気でバカにする同僚がいたが、これは 非常に見苦しいし、そのバカにしているその本人がとてもみじめに見えて、本当にさびしい人だと思った。

ケンカをしても相手を見下したり、バカにすることだけはしたくない。それがたとえジョークでも



次回につづく
photo: KALADZE 選手と

































コメント

  1. 他の国から来ているということは
    やはりそれだけでハンデキャップを背負っているようなものなのでしょうし
    どうしても肩に力が入りがちなのかもしれませんね。

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  2. 遠藤さんとカハの写真、STUDIO BUZZIの小さな写真で拝見していたので、大きな写真を見たいと思っていたので、クリックして引っくり返りました。わぁ、迫力!

    私はすぐに自分が悪いかな、という自信と主体性の無い人間なので、外国では生活していけないだろうなぁ、、、と常々思っております。現に日本でも居場所が無いくらい。。
    プロの世界では実力だけでもやっていけないでしょうし、難しい事も沢山あるのでしょうね。
    カハは旧ソ連圏の人間でもあるし、小国の外国人という思いもあるでしょうし、海外のトップチームでやっていくのに他のプレーヤーとはまた違った思いをもってやっているのかもしれませんね。
    それにしても、ガッちゃん相手に一歩も退かないとは遠藤さん凄いですね~!!!!!
    「NOと言える日本人」代表として頑張って下さい!!

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