バランスをとることで痛みは軽減!
と 聞かれた。
多くのケースでイタリア人の治療(西洋医学)を信じている選手も、最後の手段として、「溺れるものは、わらわも掴む」の思いで、全く信用していない世界を頼ってくる。
それが、私のポジションである。
私は、OK!(内心は不安)試してみましょう と返事をする。
この選手は、もう何回も膝の手術を受けており、手ごわい相手である。しかし、私の同僚達(ドクターを含め)は、その膝の痛みの部分しか見ていないが、最も重要な事は、その痛みの部分に負荷を掛けないようにするということである。
したがって、そこに掛かるストレスを軽減する事が必要だと説明した。
私は、いつも、同僚の痛みを取ろうとする治療に疑問を感じており(それで痛みが取れるの?)、なぜそこに痛みが出るのかを見るべきだと思っていたし、その痛みがなぜ起こるかを考えるべきだと思っていた。
そこで いつもの様にエンドーチェックをし、結果としては、お尻の筋の問題と判断した。
お尻の筋の左右差を確認し、その緊張している筋をほぐすとともにスクワットテストを施行し、その際のどの角度で痛みを感じ、そして、その痛みの度合いを調べてみた。
この痛みの原因は、中殿筋と内転筋のバランスの問題から生じたものと推測されたし、患側の足底のアーチが極端に下がっていた(勝手に私が思っただけ)
そこで スクワットを施行する際、どの角度で痛みを感じ、どの方向に膝を引っ張れば、その痛みが軽減するかを確認した。
結果として、下腿を内旋すると刺すような痛みはないようだ。
この内旋位を保ってプレーさせれば、良い事が分かったし、それを選手に説明したら、本人も納得した。
キネシオテープでこの内旋位を保持し、トレーニングを行わせてみたら、本人は思った以上に痛みの軽減にびっくりしていた。
一般の方には、ちょっと分からないかもれませんが、要するに、痛みをとるには、その上下の関節の動きを確認し、それをしっかり矯正すれば、痛みはかなり軽減されるという事です。
もっと結論的に言うと、「木ばかり見ていて森を見ずでは治らない、人間の身体は、バランスだ!」
という事です。
いつも重要な時に試合に出れない彼を今度のJUVE戦では、どうにか出したいし、何か本人もそんな気持ちでいるようだ。
あと3日!
どうなるかな!
まるで他人事!
マイケルジャクソンかな?
返信削除結局、姿勢と一緒でこのBlogを読んでいるといろいろ連動した所のバランスが大事…と気づかされます。
いいコンディション、維持できれば良いですね!
やっぱり、痛いところだけでなく全体を診ないと駄目なんですね。
返信削除それよりも、遠藤チェック面白いですね。