湿潤療法と尊馬油

 ボストンに着いて 明日のインテルとの試合で今回のアメリカ遠征が終了する。1分2敗で勝ちなし、プレシーズンマッチだからと言っても勝つにこしたことはない。
 ところで 先日、友人との話(skypeで話せるので時差さえ考慮すれば日本でも安く話せるようになった。だから皆もskypeで話しましょう。)で、馬油が、擦り傷の治癒にとても効果があるのでお前も試せと言われた。

 私も以前から「直江昶氏のサイトhttp://www.bahyu.com/で読んではいたし、忘れたがブログで馬油による擦過傷治癒過程が「新しい創傷治療http://www.wound-treatment.jp/」に準じるのではと書いてあったので試してみたいと思っていた。

 ちょうど、昨日のアタランタでの試合で2人の選手が擦過傷を負ったし、私の試みを受け入れてくれる選手だったので絶好のチャンスだと思って試してみた。
世間の常識は、「洗って、消毒して、乾かす」であり、我々のチームもこの考え方の治療を行っている。

 みんなも今から一緒に勉強しよう。
まずは、このサイトを見て http://www.wound-treatment.jp/title_kiso.htm
ちょっと驚いたと思うが、我々の常識医学は、ときどき実践との隔たりがあり、とても勘違いしていることがあるようだ。何が正しいかは分からない。

 つづいてhttp://www.wound-treatment.jp/next/wound247.htm を見てほしい。
 我々の場合は、まずは、とにかく傷口をきれいにするために洗う。しかし、これが痛いのでほとんどの選手は嫌がり、選手自身にこれを任せるとほとんどやらないので心を鬼にして私たちトレーナーが洗う。(もしやらなければ、翌日、感染がひどくなり、もっと処理が大変になるので入念に行うのが重要であると経験的に知っている。)そして 消毒液を付け、乾燥させるスプレーをかけ ガーゼを貼っておく。
翌日、そのガーゼが皮膚にくっついて取れない場合や、膿でぐちゃぐちゃになっている場合があるが、感染していないようであれば、絆創膏を貼らず、なるべく早く乾燥させるように努める。どんどん乾燥させ、早くかさぶたを作るようにするのである。
感染していれば 抗生物質の軟膏をつけ、さらに様子を見るといったところである。
擦過傷は、ありふれた怪我だが感染すると面倒である。

さて そこで http://www.wound-treatment.jp/next/wound245.htmを見てほしい。

このサイトの4番で使うワセリンを馬油に変えるのである
そして、我々は ラップの代わりに絆創膏でも通気性はあるが、水を通さないというのを使っている。


今回の馬油を使った実験例では、傷を入念に洗い、そして、馬油をたっぷり付け、乾燥しないように密封できるテープを覆っておく。練習後のシャワーの後に馬油を付け、また 密封絆創膏を貼る。これを続ける。
経過は、なかなか良いようである。まず、かさぶたを作らないで湿った状態にしているので、擦り傷特有の触ると死ぬほど痛いというのがない。それに滲出液が少ない。
治癒が早いかどうかは、比べられないから分からない。
良いことは、選手はこの方は良いと言っていることだ。

これから みんなも試してみて感想をください。
まあ 新しい創傷治療の夏井さんも火傷も擦過傷も治癒過程は同じと言っているし、尊馬油の直江さんが火傷の時は馬油が一番と言っているし、これを行っている遠藤さんも良いと言っているのだから 結構良いんじゃないの!!! 

コメント

  1. とものりさま。とのです。
    馬油のアピール件、忘れていませんのでよろしく。
    気をつけてお帰り下さい。

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