資産家

昨日は、ヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝が行われ、インテルの勝利で幕を閉じた。これでインテルは、今シーズンのイタリアリーグ、イタリアカップ、そしてこのチャンピオンズリーグの3冠を制したのである。
ミラノ市内の今週は、インテルのユニホーム着たサポーター達が目立つようになり、昨日は、出店でユニホーム、旗を買う人が目立っていた。
そして、車に旗をなびかせ、バイクに乗る人は旗をマントとし、また、インテルファンは、窓から旗を掲げていた。もちろん、熱心なファンは、すでに試合会場であるマドリッドでどんちゃん騒ぎをしていたのである。
そして 優勝が決まった夜11時から、選手はもとよりファンも、一睡もせず、夜中の2時からサンシーロスタジアムに集まり始め、朝5時にチームがスペイン マドリッドから到着し、すぐに優勝報告会が行われたのである。
こんなことが出来るのは、国民性なのか分からないが本当にすばらしいと思う。
日本には、このようなことはないと思うが、地方には、まだ お祭りで同じようなことが行われているのかもしれない。
何しろ40数年ぶりの快挙であるので インテルファンにとっては感無量だろう。

これには、インテルのオーナー兼会長のマッシモモラッティ氏の存在が重要となる。
このような人が生まれ、育つ、そして行動出来る環境が、イタリア(ヨーロッパ)にはあるから素晴らしい。
お金を持っている人間が、お金を使うのである。世の中のためにならないようなこと(実際は物の見方で違うと思うが)に使うのである。
日本には、このような人物がいないのだろうか。
何兆円の資産を持っている人は、日本にもかなりいると思うが、それを先祖代々守って行くだけでは、他人の私から見たら残念で仕方がない。
江戸時代の文化、ヨーロッパのルネッサンスの繁栄も まずは、経済の繁栄から生まれている。
日本にも一財産をパッとサッカーに懸ける人がいれば、また 日本のサッカー界、スポーツ界も変わるのだろう。
現在の日本は、会社の業績でその経営が変わってしまうサッカー界であるが、個人資産を使い果すまでお金を生まないサッカーにつぎ込むような人もいて良いと思うが、そんな人はいないのだろう。
また、先祖代々の資産である田畑を全部売り払い、一枚の絵を購入するというのもまた、すばらしいと思うがどうだろうか。

コメント

  1. 外国ではなく、同じ国の資産家が投資する…というのが素晴らしいですね。
    日本は確かに企業の持ち物。バルサのソシオ制もそうですが、運営体型はいろいろあるなと感じます。

    チェルシーもいろいろ言われましたが、日本ではありえませんね、ああいうお金の使い方。フットボールに限らず。F1とかも個人オーナーが付くと撤退しなくて良かったのに…と思います。

    あって、どこかに全額寄付とかだけ。想像力の違いかな?と思います。

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  2. 日本では、せいぜい競馬くらいでしょうか。関口房朗という人は、日本とアメリカでダービーを制しました。でも、起業した会社からは、追放されてしまったんですよね。彼の破天荒な発想に、幹部が恐れをなして、主管銀行と共謀して代表取締役を解任したと記憶しております。

    日本人は、調和と平等を旨としますからね。いつからの文化かはよくわかりませんけど。

    野茂や、サッカーなら中田などもオーナーということにはなるのでしょうけれど、規模が違いますよね。

    いっそ、我が首相も母系のふるさとの鳥栖か福岡くらいを買い取って、サッカ-オーナーになればいいかもね。それが一番の社会貢献かも。

    でも、改めて感じるのは勝てば官軍ってことですね。インテルって、スター選手を集めても勝てないチームっていう印象があったけど、3冠となれば、賞賛のみが得られるって感じですね。ミランだって、そんなに悪い成績じゃないと思うけど、やはり、インテルだから余計塩梅が悪いんでしょうか。

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  3. 日本の場合多分税金の問題もあるのではないかと思うんですけど
    投資しにくい構造なんじゃないですかねぇ・・・

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