緊張!

今日は、私にとっての何回目のミラノダービーとなるのだろうか?
私の経験から、どんな試合でもそうだが、特にベストメンバーで臨めるかどうかで勝敗は決まるように感じている。
特に以前も書いたが中心選手が出場するかどうかは大変重要である。
今回、世界が注目するこのダービーを 私はハラハラドキドキして迎えることになった。
先週のアタランタ戦後、選手がふくらはぎの痛みを私に訴えてきた。本人は、さほど大したことではないように簡単に言ってきたが、触ってみるとかなりの炎症が起こっており、今日のダービーに間に合うか微妙な感じがしたからだ。
単なる打撲なら時間が解決してくれるであろうし、確実に良くなっていく。そして、肉離れなら今日の試合どころか数試合出場できないので そんなに心配する必要もない。時間的な余裕がある。
筋の緊張と炎症だけだから、5日間(実質的には、前日の練習ができるかどうかであるから4日間)で、練習ができるようにしなければならない。たかが筋の緊張だが、されど筋の緊張だ。その原因を解決しないと仮に良くなったように見えても再発するだろう。
ということで、今回のこの仕事は、最近にない緊張感に包まれている。

ドクターは、水曜日の時点で試合に出れるのかどうかと私に強く聞いてきたが、そんなこと分かるはずがない。分かれば、こんなところにいないで、もっと給料の良いところに行っている。
ただ、「昨日より良くなっている。」としか答えようがなかった。
しかし、ドクターの立場を察すれば、監督に対して出場の有無を早めに伝えなければならないのだから、ドクターに対するプレッシャーも察することができるのでしょうがないことだ。

同僚達は、自分が担当していないので高みの見物である。
いつものように親友であるモロージと相談し、ドクターに鍼を打つ許可を得るべきかどうかを相談したが、もし、試合に出れなかったら、すべてお前の責任になるぞ。と言われたが、結局、時間が無いので、最良の手段を選ぼうと考え、鍼治療を中心に、KINESIOテープ等を合わせて行う事にした。そして、ドクターに鍼を使う事を提案したが、ドクターもあらゆる手段を使ってでも良いと思う事をして良いという答えを簡単に得て、治療にのぞんだ。

まずは、炎症をとるためのに全力を尽くし、その後、硬結部をほぐす事に集中した。
幸いの事に、昨日の練習をこなせたし、昨晩もそれなりに良くなっていたので、私も少し安心していたが、午前の練習前は、あまり芳しくなかった。
あとは、練習後の様子と、試合前の調子を見て試合に出場かどうか決めることになる。

今回の結果次第で来年の契約更新が簡単に決まると言って良いかもしれないし、また、その反対になるかもしれない。
そう思うと、なかなか緊張した数日間を過ごしたことになる。
彼が、試合に出れなくても試合に勝てばすべてOK!となるが、負ければ、すべてドクター(と私)に責任が転嫁される。
まあ、難しいところである。
変な弁解はしたくなし、言い訳じみたことも言いたくない。
我々の仕事は、治せるか治せないか!試合に間に合うか間に合わないかだけなのだ。

どうなることやら。

コメント

  1. tomendoさん、こんばんわ。緊張。その一言に尽きます。今晩のミラノダービーは、ほんとに緊張の一言。ゲーム自体は、見れませぬが。。。スタッフ様達にはまた別の緊張感があるのですね。選手のふくらはぎ炎症が治まるのを祈ってます。宜しく頼みます。 伊丹市 n.t

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