MILAN-REAL

明日は、今シーズンで最初の重要な試合である。年間、多くて50試合くらいある中で5つ以内に入る重要な試合であると説明すれば理解できるだろう。
昨日、我々同僚の誰が、この試合にスタッフとして行くかを我々のボスが決めたが、私の名前が入っている。私は、根回しして、行かないようにしておいたのだが、結果は行くにな事になってしまった。

以前にも書いたが、私以外の同僚は、みんな行きたいのだが、私は、ワインを飲みながら、テレビ観戦したい。そして、試合を完全に1サポーターとして見たいのである。
一般のサポーターより、内部事情に詳しいから、選手の心理状況、監督の決断等が分かるので、みなさんよりも楽しめると思う。

例えば、ネスタ選手(前々回の試合で大腿部を痛めており、完全ではない。しかし、大腿部の問題は、解決したが、ここ数日練習していない。)それに対して、同じポジションのカラッゼ選手は、昨シーズンに膝の手術をし、ようやく調子が戻って来て、前回の試合では、集中力も途切れず、まずまずの出来であった。
ホワードについても経験豊富なインザーギ選手を先発で使うのか、それとも怪我から復帰し、前回の試合で2得点したボリエッロ選手を使うかとかである。
明日の試合当日の朝も軽い練習、治療をするので、その状況、そして、監督の判断まで手に取るように分かり、それを他人事として楽しめるのである。
試合に帯同するとそのような悠長なことは言ってられない。

いろいろ考えたが、私が、なぜ、行かなければならないのか。
それは、こうだ。
私は、試合中、滅多にグランドに出て行かず、更衣室でハーフタイムの準備をしながらテレビを見ているが、同僚は、みんなグランドのベンチの横に座りたいと思っているようだ。そんな時、遠藤は、重宝で、文句も言わず、更衣室で準備をしているのである。

以前、チャンピオンズリーグの準決勝の試合後、勝利を喜びあってみんながグランドに出ていたが、私と用具係の2人は、更衣室でみんなの喜んでいるのをテレビで見ていた。翌日、自宅に帰り、家族が、お父さんをテレビで探したのに全然出てこなかったじゃないのと言われた。
そして、最後に女房が、一言。
「全世界の人が観ているのだから、嫌でも面倒でもグランドにに出てテレビに出てよ」と言われ、子供達にも「もそうだそうだ」と言われてしまった。

そして、アテネの決勝では、試合後、ノコノコとグランドに出て行き、大活躍したインザーギ選手と抱き付き合ってそれがテレビに放映されて、家族が満足したということがあった。

明日は、まだ、大御所の私がグランドに出るような試合ではない。もうちょっと重要な試合になったらグランドにでようと思う。

コメント

  1. 八宏でないkazamaです。
    ミランから今夏、サンチャゴ・ベルナベウへ移籍した
    カカとの対戦。確かにビッグゲームで大御所の登場
    期待しています!!

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  2. 思いっきりテレビに写るように出てください(笑)

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  3. 磯部さんこぼれ話 「精神論か技術論か」

    こんにちは。10月28日ブログ「何が重要か」、勝手にコピーして一部父兄に配布しました。感動してくれた親がたくさんいてくれました。

    Iさんが少年指導で精神論を説くのを聞いた事がありません。
    が2年程まえ、うちのガキを含めた小学2年生の子供たちに珍しく精神論を語っていました。正直、言葉に深みも感じられず不思議だったのでそのことを覚えていました。

    先日、静銀カップが行われ息子が少し出場しました。ヘッドダウンしない!兎に角この一点ができるようアドバイスを続けていますが試合になると声が届きません。

    何とか良い方法が無いかと思案した後、本番になると子供が力んでパニックになるのが原因なのではとの思いに至り「誰がなんと言おうと俺が1番だ、俺がチャンピオンだと思って大丈夫。パパもお前が一番上手だと思う。ほら、あの子達、あんなに下手だ」と暗示をかけてみました。

    息子に語りかけているとき気づいたんです。2年前にIさんが語っていた「精神論」を自分が口にしているのを。

    そして解りました。あの時Iさんが言っていたのは、ヘッドダウンせず胸を張って顔を上げさせる為の「技術論」だったのだと。少年指導キャリアの差を痛感させられる出来事でした。

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  4. 見ているだけでも非常に疲れる試合でした。。。チームの方はどれだけ大変だったかと。。。お疲れ様でした。サンシーロがあれだけ盛り上がったのも久々ですね。リッキーの違うユニ姿もようやく慣れてきました。
    遠藤さんのお姿が見れた時は、本当に嬉しく、誇らしく思っております。裏方に徹するプロ意識に拍手を贈りつつ、晴れ姿もお待ちいたしております。

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