2月というトンネル



明後日から2月が始まります。
という事は、1月31日で終了する選手補強期間を終え、後半戦に突入するということにです。
毎年の事ですが、この2月を上手く通過できれば、シーズンは、必ず良い結果に終わるということです。
そのための最重要事項として、怪我人が少ないことが上げられます。つまり、どれだけの試合をベストメンバーで戦えるかということです。
「チャンピオンズリーグ」も再開し、「コッパ イタリア」もベスト4となり、一戦一戦がとても重要となって来るからです。
しかし、この寒い中、週に2試合を続ける訳ですから怪我人も出ない方がおかしいといっても良いのかも知れません。
まずは、怪我人を出さないようにする事が大切なのですが、これは、簡単ではありません。
したがって、いかにして怪我人を早く復帰させるかを考えなければなりません。
そこには、医療知識も技術も関係ありません。どれだけの時間を治療に費やせるかどうかということです。
この意味が、皆さんにはピンと来ないかもしれませんが、要は、朝から晩まで毎日治療していれば、少なくとも1日1回の治療よりも良いに決まっているという事です。
多くの怪我の基本的な治療とは、どれだけ血流を多くし、患部の新陳代謝を活発にさせるかです。怪我した部位に対してどれだけ血流を多くして栄養と酸素を送ってあげるかということです。
1日1回と1日3回では、1週間経過したら数段の違いが現れます。

ミランの選手の中には、年配選手、例えば、ガツ-ゾ、ザンブロ、アンブロ選手等は、怪我をしたら、だれからも指示されることもなく朝から晩まで治療をしている選手もいますし、その反対に怪我した日から休養日が始まったと勘違いしている選手もいます。

強いチームと強くなるチームは、ここに大きな違いがあるように思います。
これは、ビッククラブ、有名クラブ、伝統があるクラブ等関係ありません。クラブの中に厳しい雰囲気があるクラブには、これがキチンとできているように思います。
どんな有名選手が集まったチームでも怪我人に緊張感のないチームは、勝てません。反対に、無名選手の集まりでも怪我人に緊張感があれば、これから必ず強くなっていくチームだと思います。

あなたがサポートするクラブの怪我人の治療時間を調べてみてください。
これから伸びるチームかどうかすぐに判断できますよ。チーム練習以外の時間に怪我人が活動しているかがポイントです。
しかし、これって我々治療家は、かなり大変なんです。

コメント

  1. 怪我をした時から始まる緊張感。それってすごく重要なことなのですね。その瞬間から治療に向けてすでに頭を切り替え、患部をいかに早く回復に向けるかの治療という、ある種のトレーニングを選手個人個人が認識してるかどうか。そしてそれをきちんとサポート出来るチームかどうか。まさにプロ意識ですね。
    そして・・・治療家の方達には、大変ですね。。。
    今後のスケジュールを見ると・・・いや、ほんとにかなり大変ですね。。 伊丹市n.t

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  2. 初めまして。日本で鍼灸とトレーナーの勉強をしている学生です。自分も将来ミランのトレーナーとして仕事がしたいと思っています。何かアドバイスなどいただけたらありがたいです。

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  3. なるほど。
    ある部分で、対処に正直なんですね。

    今季は怪我人も多いので、早く復帰できるよう祈ってます。ぜひ選手には一日中治療に専念して欲しいものです。

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