気合い!

ちょっと忙しくて書けなかった。
一昨日の試合は、さすがミランという試合であった。
やはり、世界のつわもの揃いのチームだけに自分たちの威厳にかけて気合いが入ったようだった。
しかし、このつわもの達も気合いが入らない時が時々ある。だいたいその試合前日の雰囲気で分かることがある。
ミランは、毎年のクリスマス休暇の始まる前の試合は、負けることが多いが、これは、選手それぞれが口には出さないが、気持ちは、もう休暇モードになっているように感じるからである。
これは、単なる気の緩みが問題だから、監督がどうにかすれば解決できることである。
以前に一度、その雰囲気を察した監督が、負けたら休みを少なくすると言って選手に発破をかけたことがあったが その時は、監督も弛んだ雰囲気を感じたのだろう。結果は、もちろん勝利であった。

皆さんからしてみたら、世界一流のプロ選手でもこんなことがあるのかと思うかもしれないが、やっぱり選手も人の子で、簡単な方へというか楽しい方に流されてしまうのである。
そして、それを察することが監督はできなくてはならないだろう。

しかし、試合中、選手が、完全に自信を失ってている時には、監督によって2種類の解決法があるようだ。
1つは、選手に対し、「お前たちは、こんな相手に負けるはずがない、もっと冷静に スピードあるボールを回せ。悩まず、考えず、思ったようにやれ。自分を信じろ!お前たちが一番強いのだ」といった感じで自信を持たせることである。

もう1つは、徹底的に叱咤激励するのである。「お前たちには、プライドがないのか?自分が恥ずかしくないのか?戦えない者は、今すぐにシャワーを浴びて帰れ!後半は、ダンスパーティーじゃなくて 戦争をするんだ。自分に恥ずかしいプレーをするな。死に物狂いでやってこい。動けなくなったら交代する者はいくらでもいるんだ。」といった感じである。

私は、サッカーは、戦いであると思っている。一流選手は、技術が冴えない選手、体力がない選手もいるが、精神的な強さは、すべての選手が備えている。一流選手に必要最低条件は、精神力である。
指導者の中には、極端に精神論を論じることに対して否定的な方がおられるが、私は、絶対に重要であると思っている。
少なくても、試合に勝つか負けるかの70%は気持ちであると思っている。技術も戦術も体力も精神的な基盤の基にはじめて発揮されるものであり、気合いが入っていない技術は、サーカスに行っても通用しないだろうと思うし、戦術も絵に描いたものにすぎなくなってしまうだろう。

ただ、監督、指導者は、精神論を口に出す必要もなく、ただ魂の入った練習、すなわち、緊張した雰囲気の練習環境を作ることであると思う。
これは、大人も子供も同じである。勝つというのは、気合いを入れなければ成せないことなのである。

コメント

  1. 口に出さない。魂の入った練習ですか。なるほど!

    これまた深いですね。

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  2. 八宏でないkazamaです。
    ミランの選手も高校生と同じなんですネ。
    一流監督は雰囲気作りが一流。(自分には無理)納得!

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  3. 精神論…まさにその通りだと思います。
    特に欧米の人たちはON、OFFの切り替えが激しいから気合の入らない試合はとても同じチームとは思えない低調なパフォーマンスで観ていていらつきますね
    私はユベンティーノだからユベントスの試合は全て見ますが、毎回見ているとよくわかりますよね
    いつもなら走りこんでるはずなのにとか…カモラネージがわかりやすいかも
    けど、やっとレオナルド体制で結果が出るようになってきたしロニーやジーダが活躍してくれると嬉しく思いますね
    個人的には精神の塊リンギオ(ガットゥーゾ)にはもっともっと頑張ってほしいと思っています。

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  4. お休みモードに入ると負けちゃうって
    非常に人間っぽいですね(笑)

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