フェラーリの完敗

フェラーリとカローラのようだった。
昨日の試合である。
長友選手のいるチェゼーナとミランの試合は、ミランの完敗であった。
世界のスーパースターを集めたチームと今シーズンセリエBから上がってきたチームの試合であった。格好が良くて馬力がある車より、燃費が良くて良く走る車の方が数段上だった。

この試合で一番 悔しかったのは、ミランのアレグリ監督だっただろう。
相手がやってくることは、解っていたはずであり、その対応策も十分に考え、選手に浸透させていたつもりだっただろうが、何が悪かったのか、終わってみたら 2-0の完敗。
試合翌日の今日の練習開始のときの監督の話には、その悔しさが話の節々に出ていた。
ある選手に、前半の途中に、「サイドチェンジをもっと早くしろ、多用しろ」と指示したが、「OK」と返事をしただけで、それから1回もしてないではないか!
「相手からボールを奪って すぐに相手の守備が整っていないところを突かず、安易にボールを回していたが、攻めるのが怖いのか?それともミスするのが怖いのか?」といっていた。
「勝つために何が必要かを考えろ」と言いたそうであった。
明日、選手は、ビデオを見ながらじっくり指摘されるだろう。

サッカーは、単純である。草サッカーレベルの監督でも言うようなことを ACミランの監督も言っている。
相手が攻めている時が、一番守備が疎かな時である。そこを突くのである。奪った瞬間が、最大のチャンスなのだ。
誰もがそんなことは分かっているが、先制されたり、状況によっては、それが出来なくなってしまう。その結果、フェラーリ軍団が、カローラ軍団に完敗したのである。
フェラーリがフフェラーリらしく働くには、カローラと同じぐらいの努力をしないと それを維持、発揮できないという事が分かって それで 初めて名実ともにフェラーリになる。
昔のスーパースターは、スポーツ界では通用しない。
スーパースターになりたい、そして、なろうとしている選手が、スーパースターであり、マスコミにスーパースターと言われ始めたら、それは、もう昔のスーパースターになりかかっているという事である。
明後日は、チャンピオンズリーグがある。どう変わるか見物である。

それから、水曜のBS12チャンネルで チェゼーナ対ミランの試合の放映がありますから フェラーリとカローラの働きぶりを観てはいかがでしょうか。
私も試合前の更衣室で働いていますので テレビに1秒くらい映るかも!

コメント

  1. ミランの選手が相手をなめてかかってたということもあるのでしょうか?

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