犬と猿の仲

先日、練習後にメディカルの特別ミーティングがあったが、3時間もの無駄な時間を費やした。
その主題は、各選手の予防トレーニングの処方についてだった。
問題となったのは、どこまでがメディカル部の仕事で、どこからがフィジカル部の仕事かである。
みんなそれぞれの考え方があり、何が正しいというのは無いはずだ。グレイゾーン、つまり、どちらも関係する部分をどう割り振るかである。新しい意見と今までやってきたことがあるが、多くの意見が間違えではない。
最も大切なことは、メディカルとフィジカルの責任者がどう考えるかである。その考え方が分からなければ、議論しても答えはでてこないと思った。
メディカルからしてみれば、フィジカルは、選手を壊してるだけ、フィジカルコーチなんていない方が怪我人が減るくらいに思っている。(表面上はそこまでハッキリは言っていないが)
フィジカル部からしてみれば、メディカルが余分なことをするからいつまでも選手はベットに寝てばかりで、勝てるわけがないと思っている。
どちらもその通りだ。 では どうするの?
結局、監督、(または、フィジカルとメディカルの両方のボス)が判断を下すことになるが、その決定をする監督の近くにいるのがフィジカルコーチだから、監督は洗脳され易い。

そこで、私は名案を思いついた。
監督が連れて来た新しいトレーナーをコーチ、監督といっしょの更衣室で着替えさせ、フィジカルコーチの洗脳を解き、メディカル的な考え方を洗脳した方が良いという案だ。
みんな笑って流されたが、これは重要なことだと思う。
基本的にフィジカルコーチ等は、トレーニングすれば体力は、向上すると思っているが、私は、そうとは思っていない。むしろ、余分なトレーニングが、身体を壊してしまうので危険だと思っている。
これを監督、フィジカルコーチは十分に理解しなければならない。
監督は、それを知識、勉強で習得したのではなく、経験から習得しているので、練習を見て当たり前に、感覚で選手は疲れているとか、今日の練習は調子が良かったとかを肌で感じ実感できている。
ところが、フィジカルコーチは、選手のフィジカル向上の事しか考えていない(それが唯一の仕事だから)から、筋トレを今週はやったかやっていないか、または、データが良かったかどうかで判断していることが多い。サッカーの練習を見て判断できないのである。(これは メディカルも同じだが)
強い身体、パワーを求めているため、これ以上やったら壊れるということは、選手が悲鳴を上げるまで理解できない。
フィジカルコーチの立場として、走れない、パワーがない選手の存在より、力があり余って壊れてしまう選手の方が自分にとって都合が良いのではと私は思ってしまう。
メディカルは、毎日 選手の身体を触っているから 少なくともフィジカルより身体については分かっているつもりである。
まあ、私もフィジカルコーチについてここのまで書くと冷静さを失ったただのマッサージ師の愚痴になってしまうが、こんなことを私は思ってしまう

犬と猿のケンカも桃太郎がいれば、仲良く鬼退治が出来るのだろうが!そうはなかなかうまくいかないのが現実だろう!

コメント

  1. っていうことはメディカルの方と監督がいれば
    フィジカルコーチなんていらんですよねぇ・・・
    ちなみにフィジカルコーチって
    メディカル的なことは勉強してないのでしょうか?

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