当然が 別の当然である

森本選手が今日は、活躍したようで良かった。
以前にも 森本選手のことを書いたが、こんな面白い話があった。

サッカー協会の私の友人が、森本選手の試合を見に来ることになったとメールが届いた。
私は、その友人が来る日に本当に試合があるかどうかインターネットでカターニャのホームページを調べたが分からず、息子に詳しく調べさせたが、分からなかった。
仕方なく、ACミランのトレーナーの同僚に誰かカターニャに友人がいないかと尋ねたら、そこのトレーナーを知っていると言う者がおり、その日にイタリアカップ(日本で言う天皇杯)という公式戦があることが分かり、連絡した。
その後、友人は、来伊したが、試合の前日にチケットの手配が出来ていないことが分かったので、また、トレーナーの同僚を通じてチケットをどうにかしてくれと頼み、快く受けてくれた。
そして当日になったが、なかなか連絡がない。
もう一度連絡をとったら、森本選手の代理人が手配したので間違いないはずだと言われ、それから数時間後、その代理人から連絡をもらい ようやく、スタディアムの「関係者チケット取り扱い口」に取に行くようにという指示を貰ったのである。
すべてOKのはずである。

ところが、あるはずのチケットがそこに無いのである。
試合を見に来た友人から、チケットがないと私に連絡があったので、窓口を間違えたのではないか、もしくは、言葉の問題で受け取れないのかと思い もう一度、その代理人に連絡してみたのである。
そしたら、「絶対にあるはずだから、名前と日本協会の者で、森本の代理人から1枚チケットが届いているはずだ。と言え。」と言われ、それをまた私は、友人に伝えた。
しかし、友人は、そこには無いという返事しか帰ってこないというのである。
結局、チケットは入手できず、入場口付近で日本人の報道陣と会い、その入れない事情を説明してくれ、入れてもらったらしいのである。
何が悪かったのか分からないが、結果的に入れたのであった。

翌日、このことを、同僚のトレーナーに話したら、「やられたな!」という答えが返ってきた。
きっと外国人宛ての封筒に入ったチケットだから、後で問題にならないから誰かがもって行ってしまったに違いないというのである。
「でもそんなことあっていいのかイタリアは!」というと、「お前分かってないな。南部地方では、当たり前だぞ!」と言われたのだった。
そして 同じことを、ACミランの広報をやっているカターニャ出身の友人に話したら、「それは やられたな!」という同じ答えが帰ってきたのである。そして、彼は、続けて「私に言えば、きちんと信用のおけるラインで手配してあげたのに どうして連絡してこなかったのか」と言ってきたのである。
ということは、こんなことが南部地方のクラブでは、本当に日常茶飯事の様に起こるのだろう。
ACミランでも似たようなことが時々起るが、ここまで酷くない。(良い席の筈が立見席、もしくは、枚数が1枚足りない等は あることにはあるが用心深くチェックすれば防げることである。)

まあ こんな中で たくましく育っている森本選手は、絶対に大物になるに違いない。

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